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不動産所得の計算方法と減価償却費について詳しく解説

公開日:2026/06/15  

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賃貸マンションオーナーの収益に大きく関わる要素のひとつが、減価償却費です。不動産投資を検討している方にとっても重要なポイントであり、仕組みを理解することで収支の見え方が変わります。本記事では、減価償却の基本的な考え方から中古マンションにおけるポイントまで、わかりやすく解説します。

不動産所得の計算方法

減価償却費を理解するためには、不動産所得の仕組みを把握することが大切です。賃貸経営を行っている場合、1年間の収支をもとに不動産所得を算出し、確定申告を行う必要があります。不動産所得はシンプルに、収入-必要経費で求められ、どの項目を収入や経費に含めるかが重要なポイントとなります。

収入に含まれる主な項目

不動産所得における収入とは、入居者から得られるさまざまな金銭を指します。具体的には、毎月の家賃をはじめ、共益費や管理費、入居時の礼金、契約更新時の更新料、さらには駐車場代なども含まれます。これらの収入を正確に把握することが、適切な所得計算の第一歩です。

必要経費の主な内容

一方で、収入から差し引く必要経費には多くの項目があります。代表的なものは、固定資産税などの各種税金、ローンの借入金利子、物件管理にかかる管理費、修繕費、共用部分の光熱費などです。

さらに、建物や設備の価値の減少分を費用として計上する減価償却費も重要な経費のひとつであり、不動産所得に大きく影響します。

減価償却費とは

アパートやマンションなどの建物は、年数の経過とともに少しずつ老朽化し、その価値は減少していきます。この価値の減少分を毎年の必要経費として計上する仕組みが減価償却であり、その際に計上される費用が減価償却費です。実際に現金の支出がなくても経費として認められるため、不動産所得を抑えるうえで大きな役割をもつ重要な項目です。

減価償却の対象と注意点

減価償却の対象となるのは建物や設備であり、土地は価値が減少しない資産とされているため対象外となります。そのため、不動産購入時には建物と土地の価格を分けて考える必要があります。

減価償却費は適切に活用することで節税効果が期待できる一方、仕組みを理解していないと正しく計算できないため注意が必要です。

耐用年数と償却率の考え方

減価償却費は、建物の耐用年数に基づいて計算されます。耐用年数とは建物の実際の寿命ではなく、税法上あらかじめ定められた使用可能期間のことを指します。構造ごとに年数が異なり、木造は22年、鉄骨造は厚みに応じて27年または34年、鉄筋コンクリート造(RC造)は47年とされています。

また、それぞれに対応する償却率が定められており、これはおおむね1÷耐用年数で求められる数値です。

減価償却費の計算方法と具体例

減価償却費は、建物の購入価格×償却率というシンプルな計算式で算出されます。たとえば、1億円の新築RC造マンションを取得した場合、償却率は0.022となるため、年間の減価償却費は約220万円となります。

この220万円は実際の支出がなくても経費として計上でき、不動産所得から差し引けます。この仕組みを理解することで、収支の見え方や投資判断に大きな違いが生まれます。

減価償却費の計算方法

新築マンションの場合、減価償却費はあらかじめ定められた耐用年数と償却率に基づいて比較的シンプルに計算できます。一方で、中古マンションの場合は築年数が経過しているため、そのまま新築時の耐用年数を使うことはできません。購入時点での残りの使用可能期間を考慮し、新たに耐用年数を算出する必要があります。

中古マンションの耐用年数の求め方

中古マンションの耐用年数は、(新築時の耐用年数-経過年数)+経過年数×0.2という計算式で求めます。この計算により、すでに経過した年数の一部を再評価し、現実的な使用可能期間を導き出します。

なお、計算結果に1年未満の端数が出た場合は切り捨てとなり、もし2年未満となった場合には最低でも2年とみなされます。

具体例で見る耐用年数の計算

たとえば、鉄筋コンクリート造(耐用年数47年)のマンションを築20年で購入した場合「、47-20)+20×0.2=31年となり、取得時の耐用年数は31年となります。

一方、築50年のようにすでに法定耐用年数を超えている物件の場合は、47×0.2で算出し、9.4年となるため端数を切り捨てて9年が耐用年数となります。

中古マンションの減価償却の特徴

中古マンションは新築に比べて耐用年数が短く設定されるため、1年あたりの減価償却費は相対的に大きくなります。つまり、短期間で多くの減価償却費を計上できることから、不動産所得を圧縮しやすく、結果として所得税の軽減につながる可能性があります。

この点は、中古物件投資の大きなメリットのひとつといえます。

修繕・設備交換で支出を要した場合減価償却費はどうなるのか

賃貸経営では、建物の価値維持や入居率向上のために、大規模修繕や設備交換、新たな設備導入を行うことがあります。こうした支出はすべて同じ扱いになるわけではなく、内容に応じて経費の計上方法が異なる点に注意が必要です。適切に区分することで、不動産所得や税額にも大きく影響します。

修繕費と資本的支出の違い

修繕や工事にかかった費用は、修繕費と資本的支出に分けて考えます。修繕費は、建物の原状回復や維持管理を目的とした支出であり、その年に全額を必要経費として計上できます。

一方、資本的支出は建物や設備の価値を高めたり、耐用年数を延ばしたりする支出を指し、資産として計上したうえで減価償却を行います。

修繕費として認められる基準

一般的に、20万円未満の支出やおおむね3年以内の周期で行われる修繕は修繕費として処理されます。また、判断が難しい場合でも、60万円未満の支出や固定資産の取得価額の約10%以下の範囲であれば、修繕費として扱うことが認められています。

ただし、最終的な判断はケースによって異なるため、不明点があれば専門家に相談することが重要です。

資本的支出となる場合の減価償却

資本的支出に該当する場合は、その費用を一度に経費計上するのではなく、耐用年数に応じて減価償却を行います。たとえば、外壁塗装は建物と同じ耐用年数が適用され、キッチンやユニットバスなどの設備は一般的に15年の耐用年数で償却されます。

少額減価償却資産の特例

青色申告をしている個人の賃貸マンションオーナーであれば、少額減価償却資産の特例を利用できる場合があります。これは、1点あたり30万円未満の設備について、通常の減価償却を行わず、購入した年に一括で経費計上できる制度です。

たとえば、宅配ボックスや防犯カメラの設置なども対象となり、上手に活用することで節税効果が期待できます。

売却時には取得費から減価償却費が差し引かれる

減価償却費は、不動産所得の計算において重要な経費ですが、中古マンションを売却する際にも税額に大きく影響します。とくに売却によって利益が出た場合には、譲渡所得として課税対象となるため、事前に仕組みを理解しておくことが大切です。

譲渡所得の計算方法

中古マンションの売却時に発生する譲渡所得は、売却金額-(取得費+譲渡費用)という計算式で求められます。ここでいう譲渡費用には仲介手数料などが含まれ、取得費は物件の購入価格だけでなく、その後にかかった設備費や改良費なども加味して算出されます。

取得費と減価償却費の関係

取得費を計算する際のポイントは、購入時の価格や追加投資額から、保有期間中に計上してきた減価償却費の累計額を差し引く必要がある点です。この処理により取得費は小さくなり、その分だけ譲渡所得が大きくなるため、結果として課税額が増える可能性があります。

売却前の事前シミュレーションの重要性

中古マンションの売却を検討している場合は、税引き後の手取り額を正確に把握するためにも、減価償却費の影響をあらかじめ計算に含めておくことが重要です。

これを見落としてしまうと、想定よりも税負担が大きくなり、資金計画にズレが生じる恐れがあります。事前にしっかり試算することで、安心して売却判断できます。

まとめ

不動産所得の計算において重要な役割を担う減価償却費は、単なる経費のひとつではなく、収支や税負担に大きな影響を与えるポイントです。新築・中古の違いや耐用年数の考え方、修繕費との区分、さらには売却時の税金への影響までを正しく理解することで、不動産投資の判断精度は大きく高まります。とくに中古物件では減価償却の活用による節税効果も期待できる一方、売却時にはその影響が逆に作用する点にも注意が必要です。本記事で解説した内容を踏まえ、長期的な視点で収支や税金を見据えた賃貸経営を行うことが、安定した資産形成への第一歩といえます。

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株式会社クレドの画像 引用元:https://fudousan-toushi.jp/
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